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「デフレ脱却」って?

今の政権は「デフレ脱却」がメインテーマの一つだそうだ。

ただ、どうしても気持ちに引っかかって、理解できない点は、「デフレ脱却」って何だ?ということ。
そのままの意味を捉えると単にモノの値段がこれ以上下がらないようにすることに思う。自分のつたない経済理解では、同時に貨幣価値は上がっているということになる。そこで疑問は2つ。

[第1の疑問] 可処分所得(いつでも使えるお金という意味で)で買えるモノの値段は今が「適正」なんじゃないの?今まで余分なコストを大きく上乗せさせられて、それを消費者はただ負担していただけじゃないの?それの証拠に最近海外に行ってモノを買って帰るということに魅力を感じなくなっている。落ち着いて考えるとモノの値段が今の状態まで下がって、一般生活的には何の問題もないような気がします。「いやいや、特に製造業では理不尽な失業が増加し、普通の生活ができなくなってきている」という話しがあるかもしれません。しかし、そうした問題が起きているとすれば、これはデフレの問題ではなく、今までの我々のやり方が通用しなくなり、この国の社会構造を今こそ変えていくタイミングである、シグナルであると考えるべきではないのか?ということです。


[第2の疑問] 「デフレ脱却」って、言いかえれば「インフレ誘導」という事でしょ?日銀も同調しているようだし。それで、モノの値段は上がるでしょう。この上がった分はどこへ行くのか?私の予想ではただ企業内部に還元されるだけになり、決して個人に回ってきたり、給料が上がるなんて事には絶対にならないだろうということ。実際今年の春闘では「賃下げ」の議論が現実味を帯びてきているし。我々はまたおとなしく、政府や企業に従い、振り回されるだけじゃないか?


ここで、ちゃんと疑問を提起しなければ、個人が考え、社会を変えていくという折角のチャンスをまた逃すような気がしてます。
で、こんなところですが、ちょこっと思いを書いてみました。

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